9. 高校の先輩がセフレと化した話
あれから1週間。
先輩とはこの先も付き合いがある。
春に同じイベントに出演するからである。
それも同じ団体である。
そして僕と先輩は、そのイベントの実行委員である。
実行委員会前日、この日はイベントの稽古だった。
稽古は初回だったこともあり、ゆるーく終わった。
ほんのり良い疲労感に包まれながら、僕と先輩は夕食を食べて帰ることにした。
お互いお酒が好きなのもあって、居酒屋に入った。
ここで僕、飲みすぎてしまう。
日頃の愚痴とか、稽古の話をしているとお酒が進んでしまい、お酒は好きだけど強くない僕はあっという間に潰れた。
夜も更けていい時間になり、そろそろ出ようか、となったものの、僕の足取りはかなり覚束無い。
仕方なしに、
あくまで仕方なしに、
ホテルに行った。
僕はもう1人では歩けないレベルだったので、先輩が介抱してくれながら、部屋に入った。
先輩が先に風呂に入り、僕を風呂に入れてくれた。
僕はもう眠気が限界まで来ていたので、風呂から出るなり布団で目を瞑っていた。
先輩が上に被さってきて、キスをしてくれた。
僕は微睡みながらそれに応えて、ありえないくらいとろとろになった。
1回目は口でした。
眠くて頭も少し痛かったけど、それで眠れるかな、と思った。
しばらくして、ベッドの軋みで目が覚めた(デジャヴ?)。
そこからはもう、また前回と同じ…
いや、前回より吹っ切れていたぶん、濃密だった。
地元の狭いラブホテルの中、まだ付き合えてもない先輩とした。
逆にそれが、なんだか興奮した。
この日わかったことは、先輩は乳首が性感帯だということ。
翌日は実行委員会なので、少しだけ寝て、何食わぬ顔で委員会に出た。
二週連続でしてしまった…
ここから進展はあるだろうか